日本ヒューマン・ケア心理学会学術集会
第27回大会
大会長挨拶
この度、日本ヒューマン・ケア心理学会学術集会第27回大会を埼玉県立大学にて開催する運びとなりました。本学での開催は第18回大会に続き2回目となります。再びこのような貴重な機会をいただけましたことを大変光栄に存じますとともに、本学会の理事ならびに会員の皆様、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
本学術集会のテーマには、私自身がこれまで積み重ねてきたフィールドワークを振り返りながら、「“わたし”から始まるケア~当事者の視点が創る新しいケアのかたち~」を掲げました。「わたしから始まるケア」という主題のもと、医療・福祉・教育の現場における“当事者”の視点に焦点を当て、ケアのあり方を再考する場として企画しました。本企画においては、ケアの出発点を“専門職の介入”ではなく、“当事者の主体性”に置き直す試みです。
大会プログラムでは、基調講演として新潟大学の宮坂道夫先生に「ケアする私、ケアされる私~一人称で考えるケア~」をご講演いただきます。さらに、パネルディスカッションでは、患者会と共同企画し、「女性特有のがんと告げられたとき、何が必要だった?~当事者の声から考える診断時からのケア~」をテーマに議論を深めます。研修会では、東京成徳大学の濱口佳和先生による「M-GTA入門+事例で深める分析のプロセス」を実施し、当事者の語りから概念や理論を生み出す質的研究の方法論について学びます。いずれのプログラムも「当事者の視点」を軸に構成しています。ここで改めて、共に考えたい問いが3つあります。
①当事者の視点は、現場でどのように理解され受けとめられているのか。
②専門職は、その視点をどのように実践および教育に取り入れているのか。
③当事者と専門職の協働によって、ケアのあり方や関係性はどのように変わるのか。
本学術集会では、当事者の語りを中心に、医療者、公認心理師、教育者、さらには市民がともに集い、「ケアとは何か」「誰のためのケアか」「どのようにケアを共に創るのか」を多角的に問い直す場としたいと考えています。多様な視点が交差する対話を通じて、これからのケアの可能性を共に探求し、当事者とともに新たな実践を創り上げる契機となれば幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
日本ヒューマン・ケア心理学会学術集会第27回大会長
埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科
准教授 大場良子
会期・会場
【会期】
2026年8月25日(火)~9月19日(土)
| 対面開催 | 基調講演※・パネルディスカッション研修会※: 2026年9月19日(土) 【会場】(埼玉県立大学) |
|---|---|
| WEB開催 | 一般演題・自主シンポジウム: 2026年8月25日(火)~9月19日(土) |
※基調講演および研修会は、後日、オンデマンド配信を予定しています。
プログラムの概要
1. ● 対面開催のスケジュール
9:30 開場・受付
10:00~11:50 研修会
13:20~13:30 開会の挨拶
13:30~15:00 基調講演
15:15~16:55 パネルディスカッション
17:00~17:30 表彰式
17:30 閉会の挨拶
※基調講演・パネルディスカッションおよび研修会への参加は、専門看護師、認定看護師資格更新ポイントになります。
- 対面開催
2026年9月19日(土)
- 1.基調講演
「ケアする私、ケアされる私~一人称で考えるケア~」 -
- 時間
- 13:30~15:00
- 講師
- 宮坂道夫 氏(新潟大学大学院医歯保健学研究科 教授)
- 座長
- 常盤文枝 氏(埼玉県立大学保健医療福祉学部 教授)
- 概要
- 宮坂先生は、長年にわたり哲学・倫理学の視点から医療・ケアのあり方を問い続けてこられ、特に“当事者の経験”を丁寧に捉える思考と実践で多くの示唆を示してこられました。ケアする側・される側という二分法を超え、〈私〉を主語に据えてケアを見つめ直す先生のお話は、私たちの実践に新たな気づきをもたらしてくれることと思います。
- 対面開催
2026年9月19日(土)
- 2.パネルディスカッション
「女性特有のがんと告げられたとき、何が必要だった?~当事者の声から考える診断時からのケア~」 -
- 時間
- 15:15~16:55
- 司会
- 大場良子 氏(埼玉県立大学保健医療福祉学部 准教授)
- 座長
- 小濱京子 氏(東京慈恵会医科大学医学部 助教)
木全明子 氏(目白大学看護学部 専任講師) - 演者
-
河村裕美 氏(NPO法人オレンジティ 理事長)
植木朋子 氏(NPO法人オレンジティ)
松本里香 氏(共立女子大学看護学部 講師・看護師)
枷場美穂 氏 (静岡県立静岡がんセンター
緩和医療科主幹・公認心理師)
坂本はと恵 氏 (国立がん研究センター東病院
副サポーティブケアセンター長・医療ソーシャルワーカー) - 概要
-
本学会では、参加される皆さまと共に深めたい3つの問いがあります。
①当事者の視点は、現場でどのように理解されているのか。
②専門職は、その視点をどのように実践や教育に取り入れているのか。
③当事者と専門職の協働によって、ケアや関係性はどのように変わるのか。
本企画はこれらの問いを起点に女性特有のがん体験者を応援するNPO法人 オレンジティとともに企画段階から丁寧に検討を重ねて構成したパネルディスカッションです。オレンジティでは、婦人科がん体験者と医療者が立場を越えて語り合う「コグスネット座談会」を毎月開催しています。当事者の思いを研究・教育・治療、そしてケアの現場につなぐこの取り組みは、当事者と医療者の間に間にある“ズレ”を浮き彫りにし、患者中心のケアを問い直す機会となっています。本パネルでは、「女性特有のがんと告げられたとき、何が必要だったか」をテーマに、AYA世代で婦人科がんを経験した当事者と医療者が、診断期から治療、その後の生活に至るまでの課題と求められるケアを議論します。当事者の声に耳を傾け、明日からの実践を見つめ直す機会となれば幸いです。皆さまのご参加をお待ちしております。
- 対面開催
2026年9月19日(土)
- 3.研修会
M-GTA入門+事例で深める分析のプロセス -
- 時間
- 10:00~11:50
- 講師
- 濱口佳和 氏(東京成徳大学応用心理学部 教授)
- 座長
- 日本ヒューマン・ケア心理学会研修委員会
- 概要
-
M-GTA (修正版グランデッド・セオリー・アプローチ)は、当事者の語りに基づいて、概念を育て、実践で活用できる理論を生み出すための日本発の質的研究方法論です。
本研修会では、東京成徳大学応用心理学部教授の濱口佳和先生をお招きします。濱口先生は発達臨床心理学、発達心理学を専門とし、攻撃性、いじめ、社会的情報処理、養育行動など、人の内的プロセスの理解に関する研究を幅広く行ってこられました。また、グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)の解説や、修正版 M-GTA を用いた内的変容プロセスの研究など、当事者の語りに基づく質的分析にも精力的に取り組まれています。濱口先生の長年の研究、指導経験から、M-GTAについて具体的な研究事例をもとに、概念生成や分析のプロセスを段階的にわかりやすくご紹介いただきます。質的研究を初めて学ぶ方にも理解しやすい内容です。是非、ご参加ください。
2.一般演題・自主企画シンポジウム・ワークショップ
WEB開催(オンデマンド配信)
- ① 一般演題 オンデマンド方式・口演発表のみ
- ② 自主企画シンポジウム/ワークショップ オンデマンド方式
第27回学術集会の参加申込・手続きなど
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参加申込方法
学術集会ホームページの参加申し込み専用フォームよりご登録ください。
本学術集会では参加登録および参加費のお支払いをPayventにて行います。
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参加費の支払い
参加費はPayventよりお支払いください。Payventは、クレジット、コンビニ、ATMと多彩な方法で参加費を支払うことができます(コンビニ、ATMでのお支払いは手数料がかかります)。大学院生の方は、申込時に学生証を提出していただく予定です。なお、提出方法等についてはPayventの参加登録専用フォームにてお知らせする予定です。領収書・参加証は、参加登録後支払いが完了した方に、送付されます。
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参加・発表申込期間
①【参加のみ】
事前参加登録期間(登録Ⅰ期):2026年3月30日(月)~7月31日(金)② 【一般演題・自主シンポジウム発表予定者】
抄録原稿提出締め切り日の6月30日(火)までに申込をお願いいたします。 -
参加費
参加者はすべてのプログラムに参加できます。
参加申込区分 事前参加申込 8月以降の参加申込 ①会員 5,000円 6,000円 ②非会員 6,000円 7,000円 ③大学院生
(会員・非会員)
※学生証登録が必要3,000円 ④大学生・一般※
※医療等専門職は除く無料 ⑤研修会(会員・非会員)
※申込と参加費は大会と別3,000円 名誉会員 無料(大会事務局よりご招待メールが送信されます)
日本ヒューマン・ケア心理学会のインボイス制度への対応について
令和5(2023)年10月1日より開始されたインボイス制度につきましては、本学会は免税事業者であり、インボイス発行事業者としての登録をしておりません。そのため、適格請求書の発行が出来かねますこと、ご了承ください。
学術集会大会参加費は、対価性の観点から会員・非会員ともに消費税の「不課税」(課税対象外)となっております。
一般演題の申込み
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応募資格
① 筆頭発表者は、当学会の会員に限ります。非会員の方が筆頭発表者になる場合は、事前に当学会への入会手続きをお願いいたします。
② 発表には事前参加登録が必要です。6月30日(火)までに演題登録フォームからの申込みとPayventから参加登録と参加費をお支払いください。
③ 非会員の方が連名発表者になる場合は、筆頭発表者が非会員の発表登録料をお支払いください。そのうえで非会員の方が学術集会への参加をされる場合は、非会員の方ご自身でPayventから参加登録と参加費をお支払いください。
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◎筆頭発表者による非会員の発表登録料のお支払いについて
- 発表連名者一名あたり、1演題につき2,000円の発表登録料をお支払いください。
- 発表登録料は筆頭発表者がとりまとめ、全員分を下記振込先に6月30日(火)までにご入金ください。なお、手数料はご負担くださいますようお願い申し上げます。
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(例)筆頭発表者(A)と2名の非会員の連名発表者(B:連名発表のみ、C:学術集会参加)が1演題の発表を行うときの支払い
- A氏
- Payvent にて「①会員」として事前参加申込5,000円を支払う。
また、口座振込でB氏とC氏の発表登録料(計4,000円)を支払う。 - B氏
- A氏が発表登録料の支払いを行う。
B氏は学術集会への参加(講演、一般演題の視聴等)はできません。 - C氏
- C氏自身でPayvent から「②非会員」として事前参加申込6,000円を支払う。
学術集会への参加(講演、一般演題の視聴等)ができます。
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発表申込みの諸注意
- ① 所属されている機関からの研究倫理審査の承認をうけてください。または、研究倫理を充分に配慮して実施されていることがわかるよう抄録ならびに発表において明記してください。
- ② 演題申込みフォームからの登録とPayvent からの参加登録・参加申込費の入金をお願いします。
- ③ 一般演題発表は動画(mp4)を、オンデマンド方式で配信します。
- ④ 動画はPowerPoint等を用いて、音声付きスライドショーで作成してください。
- ⑤ 発表時間は15分以内とします。タイトルを含めご用意ください。
- ⑥ タイトルの次のスライドにはCOI開示についての記載・説明をお願いします。
- ⑦ 演題番号は学術集会事務局にて準備します。
- ⑧ 「発表抄録・発表原稿作成要領」をHPに掲載しますので、ご参照ください。
- ⑨ 発表は、これまで未発表・未投稿のものに限ります。
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発表申し込み期間・手続き
- 演題登録期間 2026年3月30日(月)~6月30日(火)
- 抄録原稿提出 2026年3月30日(月)~6月30日(火)
- 発表用動画提出 2026年7月13日(月)~7月31日(金)
- 期日までに抄録原稿ならびに発表用動画が届かない場合は、発表申込みを取り消しとさせていただきます。
- 抄録を査読後、筆頭発表者に採択結果を通知します。学術集会担当者からのメールに記載されているURLへ、発表用動画を提出してください。
- 抄録集掲載ならびに発表用動画の公開をもって、学術業績となります。
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優秀演題の表彰について
- すべての一般演題発表を対象に、学術集会委員会の審査を行い優秀演題の決定、表彰いたします。
- 学術集会期間終了後、表彰対象者にご連絡いたします。
自主企画シンポジウム/ワークショップの申込み
「自主企画シンポジウム/ワークショップ」とは、会員の方に自由にテーマを設定し、企画、運営いただくものです。」
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応募資格
- 企画代表者は正会員の方に限ります。
- 企画者は全員2026年6月30日(火)までに参加費をお支払いください。
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発表形式
- 企画代表者が必要に応じて出演者(座長、話題提供者、指定討論者など)や人数をお決めください。
- 1企画につき60分以内、zoomを用いて、オンデマンド配信をしていただきます。
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非会員の企画者・出演者について
自主企画シンポジウムの企画代表者以外の企画者、出演者が非会員の場合、発表登録料2,000円を企画代表者がまとめて、2026年6月30日(火)までにお支払いください。
その他
大学周辺には食事ができる場所がないため、各自でご対応をお願いします。
お問い合わせ先
日本ヒューマン・ケア心理学会第27回大会事務局
E-mail:jhc27office@gmail.com
