日本ヒューマン・ケア心理学会
学術集会第23回大会
ご挨拶
時下、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度、「第23回日本ヒューマン・ケア心理学会学術集会」を2022年7月7日(木)から15日(金)の8日間にわたるオンライン形式で開催いたします。
日本ヒューマン・ケア心理学会は、看護・介護・世話などのヒューマン・ケアにかかわる領域の心理学的研究を推進し、その進歩・発展・普及に貢献することを目的とし、研究学会誌の発行や研修会の他、年1回の学術集会を開催しています。心理士、カウンセラー、看護師、保健師、助産師、社会福祉士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士等のヒューマン・ケア実践者や教育者、研究者等が参加し、幅広く互いの知識を交換・共有し、新しい知見を創生するための活動を行っています。
第23回学術集会のテーマを「ヒューマン・ケアな関わり」としました。ヒューマン・ケアの分野では様々な実践が行われてきました。加えて、COVID-19蔓延に対応して非接触での関わりも増えてきました。
今ここで、「ヒューマン・ケアな関わり」の中核をなす概念や態度は何であるかを確認する時期ではないかと考えました。
このテーマに基づき、基調講演者には、臨床心理学をご専門にされていて、特にフォーカシングの観点から体験過程に関する研究を行われている関西大学大学院心理学研究科の池見 陽教授をお招きし「ヒューマン・ケアと体験過程」という演題でご講演いただきます。先生は、米国カウンセリング協会からLiving Luminary(「存命である輝ける大家」)に指名された国際的にご活躍の方です。その他、シンポジウム、一般口演等を企画中です。
シンポジウムは、「ヒューマン・ケアな態度とその可能性ー研究と実践からー」と題し、近畿大学医学部心療内科教授小山敦子先生を中心に、医学、心理学、芸術学から『ヒューマン・ケアと笑い』『老いや死と向き合う現場のヒューマン・ケア』『療養環境に於けるアートの役割と可能性』といった話題提供を受けながら、ヒューマン・ケアのあり方について論じられる予定です。
小規模ながら充実した学術集会になりますよう、会員の皆様にご参加とご協力を心より重ねてお願い申し上げます。
2022年3月
第23回大会準備委員会 小泉 隆平(近畿大学)
Ⅰ.会期および開催形態
1. 会 期 2022年(令和4年)7月7日(木)〜15日(金)(9日間)
2. 方法 オンライン開催(オンデマンド形式)
Ⅱ.プログラムの概要
1.一般演題 (オンデマンド)
ポスター発表のみ
2. 基調講演 (オンデマンド)
テーマ:ヒューマン・ケアと体験過程
講 師 :池見 陽 先生
(関西大学大学院心理学研究科・教授)
司 会:西嶋 雅樹
(神戸女学院大学人間科学部・准教授)
哲学者 ハイデガーの「ケア」の考え方を援用しながら「ヒューマン・ケア」について論及されます。
感じる・話す・聴くといった営みが如何にしてケアを賦活化しているのかについて検討される予定です。
3.シンポジウム (オンデマンド)
テーマ:ヒューマン・ケアな態度とその可能性 ー研究と実践からー
シンポジスト:
阪本 亮 先生(近畿大学 医学部・医学部講師)
「ヒューマン・ケアと笑い」
塩崎 麻里子 先生(近畿大学 総合社会学部・准教授)
「老いや死と向き合う現場のヒューマン・ケア」
森口 ゆたか 先生(近畿大学 文芸学部・教授)
「療養環境に於けるアートの役割と可能性」
(発表順)
座長・指定討論: 小山 敦子先生(近畿大学 医学部・教授)
ヒューマン・ケアな態度とは何かということを探るために、3名のシンポジストをお迎えします。
医師でありお笑いに着目されている阪本先生には「ヒューマン・ケアと笑い」というテーマで、患者と家族の関係性の研究をされている塩崎先生には「老いや死と向き合う現場のヒューマン・ケア」というテーマで、そして芸術のもつ力を病院や施設での実践に援用されている森口先生には「療養環境に於けるアートの役割と可能性」というテーマでそれぞれご発表いただきます。それらのご発表をもとに座長・指定討論の小山先生に深めていただき、皆さんと共にヒューマン・ケアな態度について考える機会にしたいと思います。
4.自主企画シンポジウム・ワークショップ(オンデマンド 一部ライブ配信可能)
5.研修会(同期型オンライン 7月9日(土) 13時30分〜15時)
テーマ:フォーカシング ーこころの声に耳を傾けるー
講師:
内田 利広 先生(龍谷大学文学部・教授)
星加 博之 先生(関西大学・非常勤講師)
フォーカシングは、心に感じられた「実感」に触れる体験過程の中で、そこから意味を見出す方法です。カウンセリングの効果を調べる中で生まれてきたもので、対人援助の基本を説明するものであり、対人関係における適切な態度を育てるものでもあります。
今回の研修会では、前半で内田利広先生にフォーカシングについてわかりやすくご説明いただきます。後半は星加博之先生によるフォーカシングのワークを行います。参加者の皆様には、自分のからだの感じに触れてこころを眺める貴重な機会になることと思います。看護職や心理職、福祉職、教職など広く対人援助職の対人関係や傾聴の方法に具体的なヒントをもらえる機会になることでしょう。
この研修会の内容は、基調講演「ヒューマン・ケアと体験過程」の実践編という位置づけです。基調講演と併せて受講されることで理解がさらに深まることでしょう。みなさまのご参加をお待ちしています。
※参加人数は45名(先着順)です。
※この研修は日本臨床心理士資格認定協会のポイント対象研修ではありません。
Ⅲ.第 23回大会 学術集会・研修会の参加申込
1.参加申込方法
参加申込専用フォーム(https://ws.formzu.net/dist/S10084275/)よりご登録ください。
2.参加費の支払い
• 学生参加費(学部生のみ)を利用される場合は、申込時に学生証を添付してください。
• 振り込み時、申し込みフォームに記入したお名前で下記の振込先に振り込んで下さい。
• 支払い確認後にオンデマンド視聴に必要な情報および領収書・参加証発行のご案内をメールで送付いたします。
3.大会プログラム・抄録集
参加者には別途HP上で公開いたします。
4.参加申込期間
2022年4月18日(月)〜6月12日(日)
5.参加費
(1)大会参加諸費用一覧
参加申込区分 | 支払期限 | 大会参加費 | 参加可能内容 |
---|---|---|---|
①会員 | 2022年6月25日(土) | 5,000円 | 全プログラム(研修会は別料金) |
②発表予定である非会員の共同研究者 | 6,000円 | 全プログラム(研修会は別料金) | |
③発表予定である非会員の共同研究者(発表のみ参加) | 3,000円 | 発表のみ | |
④発表予定のない非会員 | 3,000円 | 基調講演・シンポジウム・一般口演視聴 | |
⑤大学学部生 | 2,000円 | 基調講演・シンポジウム・一般口演視聴 |
※ただし、演題発表、自主企画シンポジウム、ワークショップ等に応募される方は、6月18日(土)までに参加費をお支払いください。
※自主企画シンポジウム・ワークショップへの参加の可否はホームページをご覧ください。
(2)研修会費用
会員・非会員共に3,000円
学術大会への参加の有無にかかわらず、研修会にはご参加いただけます。
6.振込先
京都銀行洛西支店(金融機関コード0158 店番157)普通預金
口座番号 4060329
口座名義 日本ヒューマン・ケア心理学会第23回学術集会事務局代表者小泉隆平
ニホンヒューマンケアシンリガッカイダイニジュウサンカイガクジュツシユウカイジムキョクダイヒョウシャコイズミリュウヘイ
※大会と研修会の両方に参加される方は、両者を一緒にご入金ください。
また、研修会のみに参加される方は、振り込み時に振込者氏名記入欄に、「研修会」と「スペース」を最初に入れた後に参加者名を入力してください。
例:研修会 ヒューマン心理子
Ⅳ.一般演題の申込み
1.応募資格
• 筆頭発表者は本学会の正会員に限ります。非会員の場合は、事前に入会手続きをお願いします。
• 発表者は6月18日(土)までに参加費をお支払いください。
• 連名発表者に非会員が含まれる場合は、非会員1名につき3,000円の発表登録料が必要です。発表登録料は筆頭発表者が全員分をとりまとめ、6月18日(土)までに振込みを済ませてください。
• 非会員連名発表者が学術集会にご参加される場合は、参加費として6,000円(発表登録料の3,000円含む)を振込んでください。
(例)正会員発表者Aさんと発表のみ希望の非会員発表者Bさんと他のプログラムにも参加希望の非会員発表者のCさんによる3名での連名発表の場合
Aさんが8,000円(自身の5,000円+Bさん3,000円)を支払う
Cさんが6,000円を支払う
• 演題は研究倫理審査の手続きを経て、承認が下りている研究内容に限ります。
• 演題は研究倫理審査の手続きを経て、承認が下りている研究内容、あるいは、研究倫理に十分配慮して実施されたことが明記されているものとします。
2.発表形式
• 一般演題はパワーポイント(.mp4ファイル提出)等での発表(オンデマンド)のみとなります。
• 発表は学術集会会期中、いつでも閲覧可能です。質疑がある場合は、発表者にメールし、メール上でやり取りを行ってください。
• ポスター内容:タイトルを含め、発表時間15分程度(パワーポイント10枚程度)をご用意ください。
• 基本的に音声付きスライドショーでの作成となりますが(作成マニュアルあり)、難しい場合は音声なしの説明テキスト付きパワーポイント作成を受理することもできます。詳細は申し込み後の作成要項でお知らせします。
• 演題番号は大会事務局で準備します。
3.発表申込方法
• 発表をご希望の方は、発表申込専用フォーム(https://ws.formzu.net/dist/S60912066/)よりご登録ください。
• 発表申込専用フォームにご登録いただいたメールアドレス宛てに後日、大会事務局より「発表抄録・発表原稿作成要項」「抄録集原稿テンプレート」をお送りします。
• 上記の「抄録集原稿テンプレート」に必要事項をすべてご記入の上、提出専用アドレス宛にメール添付にてお送りください。
※提出専用アドレスは、発表申込専用フォームよりご登録いただいた方のみにお知らせいたします。
4.申込期間およびその後の手続き
• 発表申込期間: 2022年4月18日(月)〜5月8日(日) 5月15日(日) 5月28日(土)再度締め切り延長しました
• 抄録集原稿提出締切:2022年5月13日(金) 5月20日(金) 5月31日(火)再度締め切り延長しました
• 発表演題は、未発表・未投稿のものに限ります。
• 発表原稿提出締切:2022年6月17日(金)
• 期日までに抄録集原稿テンプレートが届かない場合は、発表申込は取り消しとなります。
5.採択の通知
• 査読後、演題登録者に結果を通知します。
• 発表上のご留意事項
学会発表は、抄録集の掲載とともに、パワーポイント等での発表をもって学術業績となります。
抄録集の掲載のみでは「学術業績」となりません。
Ⅴ.自主企画シンポジウム・ワークショップの申込み
「自主企画シンポジウム・ワークショップ」とは、会員の方に自由にテーマを設定し、企画、運営いただくものです。
本大会における開催数は最大2件までとし、定員になり次第、申込専用フォームに掲示します。
1.応募資格
• 企画代表者は正会員の方に限ります。
• 企画者は全員6月18日(土)までに参加費をお支払いください。
2.発表形式
• 企画代表者が必要に応じて出演者(座長、話題提供者、指定討論者など)や人数をお決めください。
• 1企画につき60分程度で、内容を動画で提出してください。
• オンデマンドが基本ですが、ディスカッションが必要な場合は企画者が参加者を募り、各自時間を設定し、zoom等によりオンライン上で行ってください。
• 発表後、内容を報告していただきます。
3.申込方法
• 自主企画シンポジウム・ワークショップの発表をご希望の方は、学術集会への参加申し込みを行った上で、発表申込専用フォーム(https://ws.formzu.net/fgen/S50748080/)よりご登録ください。
• 発表申込専用フォームにてご登録いただいたメールアドレス宛てに後日、大会事務局より「自主企画シンポジウム・ワークショップ作成要項」「自主企画シンポジウム・ワークショップエントリー用紙」をお送りします。
• 上記の「自主企画シンポジウム・ワークショップエントリー用紙」に必要事項をすべてご記入の上、提出専用アドレス宛に、メール添付にてお送りください。
※提出専用アドレスは、発表申込専用フォームよりご登録いただいた方のみにお知らせいたします。
4.申込期間およびその後の手続き
• 発表申込期間:2022年4月18日 (月)~5月8日(日) 5月15日(日)締め切り延長しました
• 自主企画シンポジウム・ワークショップエントリー用紙提出締切:2022年5月13日 (金) 5月20日(金)締め切り延長しました
• 発表演題は、未発表・未投稿のものに限ります。
• 発表原稿提出締め切り:2022年6月17日(金)
• 期日までにエントリー用紙が届かない場合は、発表申込は取り消しとなります。
5.採択の通知
• 査読後、企画代表者に結果を通知します。
• 発表上のご留意事項
抄録集の掲載とともに、パワーポイント等での発表および発表後の報告をもって実施したことになります。
抄録集の掲載のみでは「学会発表」となりません
Ⅵ.大会・研修会に関するお問い合わせ
・大会に関するお問い合わせ
日本ヒューマン・ケア心理学会学術集会第23回大会事務局
担当:小正 浩徳(龍谷大学)
E-mail : 2022hc+operation@gmail.com
・研修会に関するお問い合わせ
日本ヒューマン・ケア心理学会学術集会第23回大会・研修会事務局
担当:今井田 貴裕(人間環境大学)
E-mail : 2022hc.kenshu@gmail.com
最新情報は随時更新いたしますので、適宜ご確認ください。